資料集

本紙の糾弾報道に反論不能が続く顕正会 ー 起死回生の一打を狙い、呆れた一手に! ー

架空の妙観講幹部の名で「謝罪声明文」を発表

一般社会では絶対に許されぬ悪質行為

これを是認した浅井ら執行部の責任は重大

浅井昭衛宅への強制執行、妙観講・大草講頭に対する集団暴行と殺害を相談した密談テープの発覚、浅井に対し控訴審判決も損害賠償を命令―等々の、昨年来の本紙報道によって、顕正会は反論不能の窮地(きゅうち)に陥(おちい)っている。

そこで起死回生の一打とばかりに、顕正会はとんでもない暴挙に出てきた。

架空の妙観講幹部の名で作成された「謝罪声明文」なるものを持ち出し、これを法論の現場で妙観講員に突き付け、また幹部会で発表し、機関紙『顕正新聞』に大々的に掲載したのだ。

それによると、昨年十一月、某寺信徒の竹平と名乗る人物(※新聞上では苗字のみで名は伏せているが、顕正会教学部長の坪田が妙観講員に見せた謝罪声明文のコピーにより、フルネームも判明している)が何度も顕正会本部に電話をしてきたが、追及していくと、竹平は妙観講員であることを白状し、昨年十二月九日、顕正会の男子部第五総部長・浅野恭浩に糾弾(きゅうだん)されて、妙観講による音声データ捏造(ねつぞう)、妙観講・大草講頭のネパールの仏教大学における謗法与同―等々を全面的に認めて、浅井昭衛及び全顕正会員に謝罪すると共に、大草講頭の辞任を求める声明文を出した、という(そもそも、この浅野から糾弾されたという内容自体、よく本紙を読んでいれば、ほとんどが破折できるものばかりで、たやすく浅野に白旗を上げてしまうことがおかしい)。

そして、この竹平が謝罪声明文を出した顛末(てんまつ)を、顕正会の一月度総幹部会で、浅野が「活動報告」として発表し、さらに『顕正新聞』二月五日号に「妙観講一幹部、大草一党の捏造認め謝罪文」なる大見出しを付けて掲載に及んだのだ。

このところ本紙報道によって追い詰められていた顕正会としては、これぞ起死回生の一打、とでも考えたのだろう、妙観講員に対して面談を求め、その場で、この竹平某なる妙観講幹部(?)の謝罪声明文なるものを、得々として読み上げたりしているという(読み上げておきながら、慌〔あわ〕てて声明文を隠す、という怪しさが失笑を買っているそうな)。

この見過ごせない事態に、妙観講では直ちに講員名簿のデータを調べ、さらには全幹部に「竹平某」の存在確認を行なった。

すると、案の定、この「竹平某」なる妙観講員はどこにも実在していないこと、さらには、過去から現在に至るまで、そのような人物が一時たりとも妙観講に在籍した事実はないこと―が判明した、というのだ。

浅井昭衛に厳重抗議し、謝罪を要求

これを是認した浅井ら執行部の責任は重大

結局これは、本紙報道によって追い詰められた顕正会が、何とか妙観講にダメージを与える方法はないか、と思案して打ち出した、架空の妙観講幹部の名による「謝罪声明」だったのである。

そうして見れば、この謝罪声明文の中にも、不自然極まりないことがある。

『顕正新聞』に掲載された声明文の文末に、竹平の所属を「妙観講 第○支区」として読めないようにボカしてあるのだが、本当に竹平が妙観講の講員で、顕正会に対して深く謝罪するというなら、もとより所属を隠す必要がない。

これは要するに、妙観講の組織形態に詳(くわ)しくないが故に、竹平の所属組織名をハッキリ示せなかったものと推測されるのである(しかも、坪田が妙観講員に見せた謝罪声明文のコピーによれば、このボカしてある部分は「第5支区」と書いてあるように見えるが、妙観講にはそのような支区は存在しない)。

もっとも、そのような姑息なゴマカシを弄(ろう)したところで、「妙観講では全講員名がコンピュータに登録されているので、氏名さえ判(わか)れば、在籍の有無が検索できてしまうので、ムダな工作である」と妙観講側では苦笑している。

いずれにせよ、このような虚偽の謝罪声明文を、堂々と総幹部会で発表し、機関紙にまで「妙観講幹部が謝罪文」との見出し付きで掲載した以上、その責任は重大と言わねばならない。

妙観講では、二月五日付けで顕正会会長・浅井昭衛宛に内容証明を送り、厳重抗議を行なうと共に、浅井に謝罪を要求したとのことである。

かかる虚偽の声明文を総幹部会で発表した浅野恭浩、それを掲載した顕正新聞発行人の小沼貴寛、そして、ほくそ笑んで見ていた会長の浅井昭衛らは、虚偽が発覚した以上、潔(いさぎよ)く責任を取って職を辞するべきであろう。

最後になるが、今回の事案を見て思い起こされるのは、昭和六十三年十一月に起きた通称・元藤事件である(発端となった者の名前からそう呼ぶ)。

この事件では、後に実在しないことが判明する「高橋ミヨ」なる女性が、妙観講と名乗るグループに刺された、等といって浅井昭衛自ら大騒ぎし、あげく、高橋ミヨが殺害された可能性がある、警察は事件をもみ消した、と言って国家賠償法に基づく訴えまで起こしておきながら、結局、高橋ミヨも実在しないことが判明、その話はどこかへ消えてなくなってしまった、というもの。

今回の「謝罪声明文」騒ぎも、これと同様、妄想の入り混じった顕正会お定(さだ)まりのカラ発表であろう。

だが、公(おおやけ)に発表した以上、その責任は免(まぬが)れない、と知るべきである。