七月上旬、私たちは埼玉県の川口駅で顕正会の婦人部二人と待ち合わせ、折伏する機会がありました。こちらが法華講員だということは知らないまま、当日、待ち合わせ場所に来たのは、顕正会を二十年以上信仰しているというTと、二年前に入会したというKの、二人の婦人部でした。
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法華講員A このチラシを見たのですが、顕正会というのは、どういう団体なんですか?
顕正会員T (勢い込んで)日蓮大聖人の仏法を、唯一、正しく信仰している宗教団体なんです!
顕正会員K そうです! 大聖人の仏法でないと、成仏できないんですよ! 成仏って、わかりますか?亡くなった遺体の相が、ものすごく白くなるんですよ! その成仏こそが、私たちが求めるもので、顕正会で信心しないと、成仏できないんです!
法華講員A 死ぬ時のためだけの宗教なんですか?
顕正会員T そんなことはないです! 生きているうちも、それはもう大きな功徳があります!
法華講員A それはどんな功徳ですか?
顕正会T 私は、これまで二十回以上、転職しているのですが、家族は一度も転職に反対しないんです!すごいと思いませんか?
法華講員A はあ?
顕正会員T だって、世間では転職を繰り返すと、たいていの家族は反対しますよね、そうでしょう? でも、うちの家族は誰も反対しないんです! 有り難いです! 大功徳ですよ。
法華講員A (呆れて)それが功徳なんですか? 単に、もう諦めて反対しないだけなんじゃないですか?
顕正会員K あなた、失礼じゃないですか? 私もね、以前いた部署は、ほんとに忙しくって、毎日、仕事に追われていましたけど、今の部署に異動したら、そこが、すごく暇(ひま)な部署なんです。定時で帰れるし。おかげで活動に時間をかけられるから、ほんとに功徳です。
法華講員A (呆れて)前の部署で、失敗でもしたんじゃないですか? それで暇な部署に飛ばされたんじゃないですか? その分、お給料が下がったりしていませんか?(Kが、思い当たるような顔をしたので)それが功徳なんですか?
顕正会員K ……何か信仰してます?
法華講員A 私たち、法華講です。
顕正会員T やっぱりね。なんかそんな感じがしたんですよね。法華講とは話しません!
法華講員A でしたら、あなたはお帰りになってけっこうですよ。私は、Kさんと話しますから。
顕正会員K え、私も帰りますよ!
法華講員A 顕正会の説だと、全ての国民が信心をしないと、広宣流布とは言えないんでしょう?
顕正会員K そうです!
法華講員A それでしたら、私たちを折伏して入信させないと、絶対に広宣流布にはならないですよね? だったら、話さなければだめですよね? 「この組織とは話をしてはいけない」などという決まりを作っていたら、ダメなんじゃないんですか?
顕正会員K そうは言っても、法華講はね、もう暴走族まがいのことをして、私たちの折伏を邪魔する危険な暴力団体だから。
法華講員A 暴力団体? それは顕正会のことでしょ?(『慧妙』六月一日号を出して)ここを見てくださいよ。そちらの弁護士が「土下座しろ」とか言ってますよ。
顕正会員K ……ほんとに「土下座しろ」と言ったのか、分かりませんから。(『慧妙』が)捏造しているかもしれないでしょ。
法華講員A 〝捏造〟とは、『顕正新聞』に書いてある記事のことですよ。自分達に都合の悪いことは一切書かず、お寺の御住職や法華講員と話した内容もデタラメばかり。両方読み比べるとよくわかりますよ。
顕正会員K あなた方の言うことは信じません!
法華講員A 私達の言うことが、道理に反しているのでしたら、〝信じない〟でいいのかもしれません。しかし、言った、言わないで言い争う『顕正新聞』と、客観的事実で検証する『慧妙』と見比べる勇気を、あなたにも持ってほしいですね。
顕正会員K ……。
法華講員A それに、現実に今、ここで会っているのは私達です。私達は、あなた方に暴力を振るいましたか? してませんよね? だから、冷静に教義の話をしましょうよ。
顕正会員T 教義って、大事なのは現証でしょ!
法華講員A 現証で勝負だというのなら、それはとっくに決着がついてますよ。たとえば、浅井会長の長男の克衛さんは、どうされたんですか? まったく出てこないですよね。昔は男子部長で、派手に活動してましたよ。その当時は、顕正会で一番「功徳」を積んでいたのではないですか? それなのに、そんなに貢献した人が、どうして出てこれなくなったんですか?
顕正会員K ……なんか、ご自宅にいるらしいですけど。
法華講員A 表札は自宅にあるかもしれませんけど、本当に本人がそこにいるかどうかなど分かったものではありません。顕正会にあれだけ貢献した男子部長が、いつの間にかいなくなってしまった。これも現証でしょ?
顕正会員T (※誤魔化そうとして、急に話が飛ぶ)……不敬の御開扉をしている宗門が、何を言っているの!
法華講員A 不敬の御開扉ってなんですか?
顕正会員T 浅井センセーがおっしゃっています! 広宣流布の時まで、大御本尊は秘蔵厳護されなければいけないんです! それを金銭の誘惑に負け、宗門は堕落して御開扉を行なっているんです!
法華講員A その浅井センセーは、かつて、「およそ御開扉を断絶される事は、正宗信徒として『死ね』と云うことであります」(昭和六十一年「試練と忍従の歴史」)と言われていますよ。
顕正会員T そ~んな昔のことを持ち出さないでよッ!
法華講員A これが昔なら、昭和期の四人の猊下がおっしゃった「国立戒壇」についての御指南は、もっと昔です。もう二度と、その猊下方の御指南は持ち出さないでくださいね。
顕正会員T ……ほんとに法華講って、話にならない! もう帰りましょう!
法華講員A どうぞ、あなたはお帰りください。私達はKさんと話しますから。
顕正会員T Kさんだって帰りますよ! 私がKさんを折伏したんです!
顕正会員K ……。
法華講員A Kさん、浅井会長はかつて御開扉も受けていたし、正本堂建立後も御開扉を願い出ていたんです。
顕正会員T 御開扉を願い出ても、宗門はさせてくれなかったでしょ!
法華講員A それは、妙信講(顕正会の旧名)が〝国立戒壇〟に固執したからです。
妙信講は正本堂の御供養にも参加していました。それを今になって、当時は御宗門の誑惑が顕著ではなかったからなどと言っていますが、御宗門の主張は一貫しています。
顕正会員T Kさん、帰りましょッ!
法華講員A 話の途中で邪魔しないでください。
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顕正会員Tは、Kさんの腕を引っ張って連れていってしまいました。それにしても、顕正会員の〝功徳の体験〟には呆れました。本当にかわいそうな方々だと思いました。これからもチャンスを逃すことなく、折伏を続けたいと思います。
報告者 E・F&H・A