浅井の体面潰され、意趣返しか
本紙八月一日号のトップ記事で、顕正会会長・浅井昭衛が、妙観講から訴えられていた裁判で敗訴し、損害賠償命令が下されたことを報じたが、これが顕正会にはそうとう痛手だったようだ。
あの手この手で、何とか妙観講を陥れようと蠢動(しゅんどう)を始めた。その一つが、あちこちの正宗寺院を訪れての言質(げんち)取りである。
寺院に来た顕正会員は、その手に色刷りチラシを持参。それは、妙観講の大草講頭が布教のためにネパールに赴いた際のスナップ写真二枚を、色刷りしたチラシであった(※写真参照)。
写真の手前に、一枚はヒンズー教のガネーシャらしき像が映り込み、もう一枚には、修行僧(ブッダ?)らしき絵が立てかけられている。このチラシに大きく付けられた見出しが、「妙観講々頭 大草一男の謗法与同」。
そして顕正会員は、応対に出た御僧侶に対していきなり、このチラシを突き付けながら「これをどう思いますか」と詰め寄る。当然、背景の事情が判(わか)らない以上、御僧侶も答えようがない。その旨を言って突っぱねても、顕正会員は〝バカの一つ覚え〟よろしく、「これを見て、どう思いますか」を繰り返すのみ。
最後は「そんなに知りたければ、妙観講に行って直接聞いたらどうだ」と言われて追い返されたりしたようだが、顕正会の狙(ねら)いは見え見え。御僧侶から「これは謗法与同だ」との言質を取って、それを『顕正新聞』で大発表することなのである。
もちろん、そのような姑息な企(たくら)みが成功するはずもないが、ここに二枚の写真の背景事情を明かしておく。
これのどこが「謗法与同」か
一枚目―ヒンズー教のガネーシャらしき像が映り込んだ写真。これについては、本紙七月十六日号三面でも破したとおり、この時のセレモニーはホテルで行なわれたもので、その主体も現地NGOであって、招かれた大草講頭らは、手前にガネーシャの像があることなど知らず、指定された席に座っただけのことである。
しかも、これはヒンズー教の本尊などではなく、ただの装飾品とされているもの(ネパールでは、いたる所にこうした装飾品が氾濫〔はんらん〕している)。
大学で折伏、聴衆の大勢が入信へ
次の二枚目―修行僧(ブッダ?)の絵が立てかけられた写真であるが、これは、大草講頭がネパールのスカッド仏教大学に行って講演した時の写真で、大学側が公式ホームページにアップしたものらしい。
これとても、修行僧の写真が写り込んでいることなど、大草講頭には知る由もなかったそうだが、大草講頭はこの時の講演で、釈尊の一大仏教中では法華経こそが最高真実の教えであり、さらに末法においては、その法華経すらも白法隠没して功徳を失っており、日蓮大聖人の南無妙法蓮華経でなければ救われないことを、諄々(じゅんじゅん)と説いた。すなわち折伏である。その結果、教授や学生らが大勢、御授戒を受けるに至ったのである。
これのどこが「謗法与同」だというのか。大小乗の区別もついていない地に乗り込んで折伏を行ずる―これを謗法呼ばわりする顕正会は、まさに支離滅裂、頭破七分している、というべきだろう。
こんな言い掛かりをつけることしかできぬ連中だから、日達上人・日顯上人の御教導も理解することができず、現御法主日如上人に信伏随従することもできないのである。まことに異流義の愚かさが如実に現われた一事といえよう。
(令和3年9月1日号『慧妙』より転載)