顕正会だらけのアパートで
異流義集団の顕正会が日蓮正宗の寺院に押しかけては嫌がらせをしている、ということで、絶対に許せないと思った私は、講中の有志の皆さんと共に顕正会員に対する折伏を心掛けてきました。
顕正会の班長だという婦人を、同志と共に折伏した時は、私と同じ新潟県の出身だということで、最初のうちは相手も穏やかに話をしていたのですが、こちらから顕正会の間違いを指摘したとたん、険しい表情に一変し、さらにはこちらが法華講だとわかると、日達上人と日顕上人を口汚なく誹謗してきました。
それに対してこちらからきっちりと破折していくと、反論できなくなった顕正会員は、「あなた方の顔が怖い。仏法信仰者とは思えない」とか「同じ県の出身者が宗門にいるなんて、ガッカリだ」などと、負け惜しみの悪口を残して席を立ってしまいました。
それにしても、猊下様を罵る顕正会員の言葉を直接耳にした私は、「絶対に許せない」という気持ちが込み上げると同時に、徳を徳として拝せない姿を哀れに思い、もっともっと折伏していかなければいけないと強く思いました。
昨年秋、講員宅へ行った時、その近くに顕正会員が何人も住んでいるアパートがあるということを知りました。後日、そのアパートへ行ってみると、住人のほとんどが顕正会員で、アパートの大家までもが顕正会員だとわかりました。
そして、何人かの会員に声をかける中で、Nさんという人と話すことができました。Nさんは、何もわからないまま、顕正会に入れられてしまったようです。一時間くらい話したところで、Nさんは顕正会を脱会することを決意し、時間も遅かったので、後日の御授戒を約束をして別れました。
ところが、その翌日から、Nさんと連絡が取れなくなってしまったのです。何度電話しても出ず、直接訪問しても、玄関に「外出中」の札が貼ってある状態で、まったく会うことができません。
それでも諦めきれなかった私は、さらに唱題して祈り、しばらくしてからまたアパートを訪ねました。すると、そこの住人が「Nさんは引っ越したよ」と教えてくれました。
私は、「これでもう、Nさんとの縁は閉ざされてしまったのか」と身体の力が抜ける思いでしたが、心の中で唱題しながら、「このままでは帰れない。ここまで来たんだから、さらに折伏して行こう」と思い直し、別の住民が帰ってきたので声を掛けました。
「顕正会に入っていますか?」と聞くと、なんと、Aさんは、「数日前に顕正会に入会してしまった」というではありませんか。
その時は近くに幹部がいたのであまり話ができず、後日会う約束をして別れたのですが、その後、二度三度と約束を反故にされて、会えない状態が続きました。
巧言で勧誘活動をする顕正会の高校生会員
そのような時に、駅で男子高校生から「十円、落ちましたよ」と声をかけられました。お礼を言うと、その男子高校生が、「素敵なスカーフですね。これ読んでください」と、顕正会のチラシを手渡してきました。なんと、「十円」も「スカーフ」も、顕正会のキャッチ作戦だったのです。
高校生にここまでさせる顕正会に呆れつつも、私は、これは折伏のチャンスだと思い、「若いのに大変ね。今度ゆっくり話をしましょう」と言って連絡先を交換し、会う約束をしました。
そして当日、男子高校生は、待ち合わせ場所に男子部幹部の桑原某と一緒に来ました。会うなり、彼らは、私に同行してくれた女性講員のバッグの中をのぞきこみ、その中の資料を見つけて、「妙観講だろう!ウソをついたな!」と、大声で叫び始めたかと思うと、桑原某が「お前らは嘘つきだ、警察を呼ぶ!」と言って、本当に警察を呼びました。
駅に五、六名の警官が来て、それぞれ分かれて事情聴取を受ける形となったのですが、このことが後で『顕正新聞』に載り、私は「ペテン師の根岸」と書かれました。
さて、桑原某は、「O君(男子高校生)はショックで立ち上がれないよ、どうしてくれるんだ。O君に謝れ!」と言ってきましたが、それを言うなら、最初、勧誘のために甘い言葉で近づいてきた彼のほうこそ〝ペテン〟ではありませんか。若い子をこのように洗脳する顕正会は本当に許せない、と思いました。
コロナに感染!顕正会との訣別
このように、異流義集団を逃さず折伏しようと思って実践してくるなか、御本尊様の御加護で不思議な展開になってきました。
顕正会に入ってしまったAさんと、四度目の約束が取れ、出張所で会うことにしたのですが、その時は本人のほうから「ちゃんと話を聞きたいから、必ず行く」と言っておりました。ところが当日、またしても「急用が入ったから」とキャンセルされ、それ以降、音信不通となってしまったのです。
そして、十日ほどが経って、ようやく連絡が取れたのですが、なんと、Aさんは、「コロナウイルスに感染して入院していた。やっと退院できて点滴を受けに行っている」と言うではありませんか。
私は、本当に驚きました。もし、四回目の約束の日にすんなりと折伏していたら、そこにいた多くの講員がコロナウイルスに感染していたかもしれません。考えるだけでも恐ろしい状況が目の前に迫っていたこと、そして御仏智によって守られていたことを思い、私は心から御本尊様に感謝申し上げました。
さて、そのAさんですが、顕正会に入会してしまったあと、コロナウイルスに感染し、その後、会社をクビになって、住んでいたアパートも追い出されて転々とし、横浜で路上生活までしていたようです。
私は、何度も電話で折伏しながら、Aさんのことを真剣に御祈念していきました。するとAさんは、仕事を斡旋する人に声をかけられて仕事が見つかり、寮にも入れた、とのことでした。そして、自分でわざわざ顕正会員のところへ行って、「顕正会はやめる」と伝え、「日蓮正宗のお寺に行きたい」と、入信決定したのです。本当に御本尊様の御加護を強く実感しました。
音信不通の人から突然の電話が
さて、四月の第二日曜日、コロナウイルスの蔓延による緊急事態宣言に伴い、御講の登山が中止される中、私たち家族は、御住職に異体同心する思いで御講の時間に併せて読経唱題をさせていただきました。
また、その日の御開扉の時間も夕の勤行の時間も、時間を合わせて家族全員で読経唱題し、真剣に御祈念させていただきました。
その夕の勤行が終わった直後、驚くことが起きました。なんと、五カ月間も音信不通だったNさんから突然、電話がかかってきたのです。「迷っていたけど、電話しました」と言うNさんの声を聞いて、私は飛び上がるほど嬉しくて、御本尊様はなんてすごいのだろうと、祈りを叶えてくださった御本尊様に心から感謝申し上げました。
Nさんは、新しい住所を教えてくれて、すぐに会いに行ったところ、以前の折伏がしっかり生命に入っていたのか、すでに、顕正会を辞めて御授戒を受ける心づもりでいました。今回、立て続けに二人の方を顕正会から脱会させ、正信に導くことができたことは本当に嬉しく、今までのことが全て、無駄になっていなかったと思いました。
これからも真剣な唱題と折伏に励み、一人でも多くの顕正会員や学会員などの謗法者を正法に導けるよう精進してまいります。